医大・医学部への入学を目指している中学生・高校生の方に
「今の医大・医学部受験」を知ってもらうために、受験に関する情報をまとめました。
現状を知ることで、今後の学習・受験対策の参考にしてください。
定員が増加している
2004年に行われた研修制度。それ以降「医師偏在」が社会問題にもなりました。
2008年には医師不足であると認識を改めて、多くの人が医師を目指しやすくなるための対策を政府が行ってきました。
主に行われた対策は「医学部の定員を増やす」こと。2008年から毎年増えています。
2007年から2017年までの間に約2000人増加しています。
医学部受験者数も増えている
医学部の定員は増えていますが、医学部を受験する人の数はどうでしょうか。
実は受験者数は、定員よりもさらに多くなっています。
国公立の入試倍率はやく6倍程度で大きな変化は見られていませんが、
私立の一般入試倍率はどんどん増えています。
この要因は、入試形式が多様化であると考えられます。
医学部を受験する窓口が増えたことで多くの人が医学部を受験するようになったのではないかとおもいます。
また入試のスケジュール・日程も分散され、受験しやすくなったとも言えるでしょう。
定員は増えたのに、受験者数がさらに増えているので、競争は厳しくなっています。
医学部を受ける方へ
受験者数が増えているということは、志願者の数もかなり多いといえます。センター試験を突破できなかった人がいてもなお10倍以上ということもよくあります。
私立の医学部に関しても、数十名の募集に対して1000人、またそれ以上の志願者がいます。
一つ例を出すと、藤田保健衛生大学のある年では前期で募集定員の28.8倍、後期では88.1倍という数字になっています。
医学部に「滑り止め」はありません。そういった覚悟で受験に臨まなければいけないのです。